啓発・提言等

#逃げ活 ~こころの逃げ場、ここにあるよ~

2024年8月 9日

逃げ活ページ
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趣旨

JSCPでは、死にたいほど追い込まれる前に「逃げる」選択肢があることを、こども・若者に考えてもらう・知ってもらう、参加型の啓発活動「#逃げ活 ~こころの逃げ場、ここにあるよ~」を企画しました。

近年、こども・若者の自殺者数は増加傾向にあり、深刻な状況が続いています。一方、その原因・動機に関しては不明なことが少なくなく、「以前と変わりなく学校に出席していた」等、周囲の人々が本人の変化に気づかなかったケースも多く見られます(出典)。こうした状況から、こども・若者に向けた自殺対策は、周りから気づかれづらい自殺リスクを抱える潜在層も含めたアプローチが、有効手段のひとつであると考えられます。

また、自殺の多くは追い込まれた末の死であると言われています。こども・若者の中には、ストレスや困難に耐えて頑張ることを美徳とする社会的な価値観から、「逃げてはならない」と自身を追い込んでしまう人もいるのではないでしょうか。

この企画を通じて、生きるためには「逃げる」ことも必要だという考え方が広がり、こども・若者にとって、生き心地の良い社会づくりに少しでも役立てればと願っています。

この活動を地域で展開し、こども・若者が生きるための選択肢を一緒に増やしていきませんか。

概要

#逃げ活とは、「逃げる」ことに関連する4つのテーマ(下図)に合わせた自身の考えやエピソードを付箋に書き出し、台紙に貼り付けるワーク形式の啓発活動です。誰もが自由に参加でき、掲示場所と筆記スペースさえあれば、どのような団体・機関様もツールキットを用いて開催することが可能です。

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その狙いは、自分自身の「逃げたいきもち」を見つめ直すことや、周囲の書き込みを読んで新しい発見を得ることにあります。これにより、人々が無意識のうちに持っている「逃げる」ことへの抵抗感や偏見をなくし、必要なときには積極的に「逃げる」ことを選択できる、しなやかな生き方を後押しします。

特に、成長段階にあるこども・若者にとっては、自分以外の他者のエピソードが「気づき」のきっかけになる可能性が考えられます。

 

#逃げ活ツールキットのご案内(フリー素材)

#逃げ活は、全国の公共機関をはじめ、あらゆる団体・機関様に自由に取り組んでいただくことが可能な啓発活動です。

JSCPでは、#逃げ活の趣旨に賛同いただける団体・機関様に向けて、開催に際して必要なツールキットをダウンロード形式にて提供します。

ツールキットに含まれる資材は、以下の通りです。

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ウェブサイト挿入画像_運営マニュアル_背景オレンジ.png

#逃げ活ツールキットは、啓発活動の検討段階にある団体・機関様も含めて、皆様にダウンロードいただけます。予め利用上の注意事項をご確認・ご同意いただき、下記ボタンより申請をお願いします。

また、#逃げ活ツールキットを用いて啓発活動を実施した場合は、利用実績管理のため、簡単な利用報告の提出をお願いします(所要時間:約2分)。
JSCPでは、皆様からのフィードバックをもとに、#逃げ活をより良いものへ発展させていきたいと考えています。
ぜひ利用報告にあわせて、ご意見やご要望・ご提案等をお寄せください。
たくさんのご活用をお待ちしています!

▼利用上の注意事項
https://jscp.or.jp/assets/project/nigekatsu/nigekatsu_notice.pdf
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#逃げ活 公式画像(フリー素材)

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#逃げ活について、SNS等で情報を拡散いただく際にご使用いただける画像です。

よくあるご質問

Q:#逃げ活に参加することにより、どのような効果が期待されますか?


A:#逃げ活とは、「逃げる」ことに関連する4つのテーマ(「#〇〇から逃げたい」「#逃げたいきもちを吐き出そう」「#逃げたいときのやり過ごし方」「#逃げてよかった体験談」)に合わせた自身の考えやエピソードを付箋に書き出し、台紙に貼り付けるワーク形式の啓発活動です。どこからでも自由に取り組んでいただけますが、迷うときは上に記載した順番で書き出すことを推奨しています。

「#〇〇から逃げたい」では、自分の中にある「逃げたい」というきもちや、逃げたい対象(自分が置かれている状況など)に気づくことができます。 続く「#逃げたいきもちを吐き出そう」では、心の奥にある本当のきもちに焦点を当て、こころの声を聴くことができます。「#逃げたいときのやり過ごし方」では、ストレスを感じたときに自分が安心できる方法に思いをめぐらすことで、逃げたい自分を支える助けとなります。「#逃げてよかった体験談」では、過去に逃げた経験を思い出し、肯定的にふり返ることができます。いずれのテーマも、付箋に書き出す作業を通して、これまであまり意識していなかった自分自身の「逃げたいきもち」を見つめ直すきっかけとなるほか、他の人が書いた付箋を読むことで新たな発見・気づきを得ることが期待できます。
これにより、参加者たちが無意識のうちに持っている「逃げる」ことへの抵抗感や偏見をなくし、必要なときには積極的に「逃げる」ことを選択できる、しなやかな生き方を後押しします。

Q:#逃げ活により、参加者に副作用が生じることはありませんか?


A:#逃げ活に参加することで、多くの人が上述のようにポジティブな「気づき」を得られることが分かっています。 一方、参加者によっては、嫌な体験を思い出すなどして、逆につらいきもちになる場合があります。 心身の調子に懸念がある参加者がいるときは、注意深く見守り、適宜参加の見送りや中断を提案することも念頭に置くようにしていただくとよいでしょう。
#逃げ活ツールキットには、この他にも、運営側が注意しておくとよいことや、参加者に最低限守ってほしいルールなどの情報が含まれています。実施前にはツールキット内の「運営マニュアル」を必ずお読みください。

Q:#逃げ活の「対象年齢」の上限・下限はありますか?


A:#逃げ活は、死にたいほど追い込まれる前に「逃げる」選択肢があることを、こども・若者に考えてもらう・知ってもらうことを目的として企画した啓発活動です。主な対象は「こども・若者」ですが、おとなの参加者も様々な気づきを得られますので、年齢の上限はありません。年齢の下限についても、厳密な基準はありませんが、小学生など低年齢の場合には、自分で「参加者用フライヤー」を読んで参加方法を理解するのは少し難しいかもしれません。対象者の年齢や理解度などにあわせ、実施方法やおとなのサポートなどを適宜工夫することで、幅広い層の方を対象に開催いただけます。

また、一般的に、対象者の年齢層を狭く設定すると、対象者が安心して参加しやすい環境を作りやすいでしょう。一方で、あえて幅広い年齢層を取り込む形で開催することにより、異なる世代の価値観にふれ、新たな気づきが生まれることも期待できます。特に、「#逃げてよかった体験談」や「#逃げたいときのやり過ごし方」については、こども・若者だけではなかなか付箋が増えないこともあるため、おとなが率先して付箋を貼ることで、こども・若者が気づきを得ることにつながる可能性があります。

Q:#逃げ活には、どのような開催方法がありますか?


A:#逃げ活は、主催者の工夫次第で、色々な形で開催いただくことができます。主な開催方法は、大きく分けて、①掲示、②ワークショップ、の2つあります。
①掲示は、固定の場所に一定期間台紙を掲示し、その場所を訪れた人や通りかかった人が自由に参加する形式です。
多くの人に気軽に参加してもらいやすく、また自分で書き込まなくても他人の書いた付箋を読むだけの人にも得るものがあることが特徴です。一方、深刻な悩みの書き込みがあった場合や、書いたあとつらいきもちになった方へのフォローを十分に行うことが難しい場合があります。マナーに反する行為が発生しないように注意する必要もあります。主催者による定期的な点検・見回りや、台紙の近くに相談先カードなどを一緒に設置することを推奨します。
②ワークショップは、開催日時・場所を決め、事前に参加者を募って、ファシリテーターがガイドしながら行う形式です。
リアルタイムで相互に意見交換することができるので、参加者の思考や気づきがより活性化されやすいなどの利点があります。
一方、他の人の前では自分のきもちを書き出しづらいという参加者もいるかもしれません。
ワークショップでは、様々な意見を評価せず受容する環境をファシリテーターが整えることが大切です。

このほか、上記2つをハイブリッドさせて実施する方法、オンライン上で開催する方法などもあります。 開催事例集 (※随時更新)も参考に、ぜひ開催場所や参加者層に最適な開催方法を見つけてください。

その他 関連情報 ※随時更新

▶ 開催事例集
https://jscp.or.jp/action/detail/nigekatsu_kaisaijirei241031.html

▶ 開催実績(予定も含む)

▶メディア掲載

共同通信記事の関連掲載(タップすると開きます)
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