啓発・提言等

【#逃げ活 開催レポート】
特定非営利活動法人 BONDプロジェクト

2024年8月23日

BONDプロジェクトは#逃げ活を開催しました。

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BONDプロジェクトは、10代、20代の生きづらさを抱える女の子のための女性による支援を行っているNPO法人です(参照)。

開催概要

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開催日時:2024年8月12日(月)~9月16日(月) 

参加人数:8名

参 加 者:20代女性

開催方法:8月12日のワークショップ後、9月16日(自殺予防週間最終日)まで掲示予定

<ワークショップ>

事前告知:あり
所要時間:30分

当日の流れ

1.テーブルに台紙を置き、それを囲むように参加者に座ってもらう

2.ファシリテーター(1名)による趣旨・書き方の説明(5分)

3.ファシリテーターの逃げてよかった体験談と他サンプルを紹介(5分)

4.参加者主体で自由に書き込み(10~15分)

5.自分が書いたものについて、話せる人のみで分かち合う時間(5分)

書き込み内容の紹介(一部)

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#〇〇から逃げたい

「現実」
「過去の自分」
「大学の卒業論文」
「親、病気、世間の全て、生きること」
「責められていると感じること」

#逃げたいきもちを吐き出そう

「何が辛いのか分からない」
「知り合いが誰もいない所へ行きたい」
「自分の家じゃないからうつっぽかったり、ストレスがあっても家事や片付けをしなきゃと思うのがなかなかつらい」

#逃げたいときのやり過ごし方

「好きな音楽を聴く」
「観葉植物の水やり」
「SNSから逃れたい時はスマホを見ないと決める!」
「人と話す。BONDや居場所に行く。見守りを見返す。予定を立てる」

#逃げてよかった体験談

「親、育ちの家、親からの連絡」
「スマホを見ないと嫌なことを見なくなるので自然と別のことに意識が向く」
「安心できる場所に逃げて初めて自分の気持ちが少~しずつ分かるようになった」

主催者からのコメント

ワークショップ最後に設けた分かち合いの時間では、「逃げたいこと」を抱えている参加者同士で、逃げたいときのやり過ごし方を共有し、共感しあう様子が見られました。また、「書くことによって、今はできないことでも、希望を感じる」という声も聞かれました。

「書いたものを誰かに見られたくなかったから書きにくかった」という声があり、実際に台紙に貼らず、主催者に書いた付箋を渡してくれた方もいました。
また、「逃げることへの罪悪感を持たなくても良いと思えるようになった」「定期的な実施を希望します」との声も挙がり、開催してよかったと思っています。
ワークショップ開催後も自由に書き込めるように施設内に掲示していて1週間経ちましたが、多くの方が書き込んでくださり、書き込み内容のバリエーションも増えています。

書ける人や書けない人
周りの目を気にしている人や気にしていない人
などそれぞれでありますが、重要なことは自分の中に閉じ込められた複雑なものを考えることだと思います。

親や仕事などで生きづらさを感じ、大変な状況におかれている方であっても、ありのまま過ごすことができて、安心・安全でいられる居場所があることがBONDに来ている若者たちの生きる力になることを感じました。

9/16(月)まで掲示を続けるので、引き続き「逃げる」ことについて、分かち合う場となればと思います。

~927(金)  追伸~

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9月16日まで掲示を続け、逃げるに関する4テーマに沿ったエピソードが多く寄せられました。書き込みが増えたことから、掲示期間中に台紙のサイズをA1からA0に変更しました。

約1か月間掲示したことで、他の人の書き込みを読みつつ、周りの目を気にしないで自分の中の「逃げたい」気持ちをじっくり考える時間になったと感じました。

今後、ストレスや困難に追い込まれる前に「逃げる」「逃げてもいい」ことが大事であることを思い出してもらえる機会になっていればと思います。