啓発・提言等
【#逃げ活 開催レポート】 特定非営利活動法人四つ葉のクローバー @マザーボード
2024年9月27日
特定非営利活動法人四つ葉のクローバーはマザーボードで#逃げ活を開催しました。
四つ葉のクローバーは、児童養護施設等を原則1 8才で退所し社会に巣⽴つ若者たちや社会的養護の必要な若者たちの⾃⽴⽀援を⽬的とするN P O法⼈です。(参照)
同団体が運営する地域の居場所「マザーボード」で、#逃げ活を開催しました。
開催概要
開催日時:2024年8月24日(土) 14時~15時頃
開催場所:マザーボード
参加人数:スタッフを含めて約15名
参加者:マザーボード利用者など10~20代の若者
開催方法:ワークショップ
<ワークショップ>
■事前告知:あり
■所要時間:1時間程度
当日の流れ
1.ファシリテーター役のスタッフ(1名)が台紙を貼ったホワイトボードの前に立ち、参加者は室内のテーブルやソファなど好きな場所に座って話に耳を傾ける
2.ファシリテーターが逃げ活の概要説明を行い、参加者に「逃げる」ことに対するイメージや、「目の前にライオンが現れたらどうするか?」などの問いかけを行い、声を聴く
3.本ワークショップに先立ち、同団体の別の施設(シェアハウス)で実施した際に貼られた付箋の内容についてシェアし、参加者の感想を聴く
4.参加者に付箋とマジックを配布し、記入してもらう
5.発言可能な参加者数人が、付箋に書いた内容と思いを語る
書き込み内容の紹介(一部)
#〇〇から逃げたい
「責任」
「仕事」
「人間関係」
「親」
「けんか」
#逃げたいきもちを吐き出そう
「何もしたくなくなった!」
「嫌われたくない」
「傷つきたくない」
「嫌なことがなくなってほしい」
#逃げたいときのやり過ごし方
「推し活」
「湖畔に行く 遠くに行く」
「だまる」
「部屋から出ない」
#逃げてよかった体験談
「SNSの関係を切って、モヤモヤするけど少しだけすっきりした」
「理不尽な職場を10日で辞めました。辞めてまじでよかった」
「気持ちがおちついた 距離大切!!!」
「家に帰らず頼れる人に会いに行った」
「仕事の業務、苦手なことだったため、年度をくぎりに変えてもらった」
主催者からのコメント
マザーボードに通ってくる若者たちに合わせ、オリジナルの開催方法をカスタマイズして実施しました。
参加者の中には、思いを言語化するのが難しかったり、ワークショップ後にアフターケアが必要だったりする若者もいるので、実施にあたってはそうした特徴を見極め、適した形で実施することがとても大切だと感じました。
マザーボードに先立って「#逃げ活」を実施したシェアハウスでは、台紙の4つのカテゴリーに分類できない書き込みが複数ありました。そのため、スタッフが急きょ「#みんなの声」という5つ目のカテゴリーを設け、台紙に追加しました。
「#みんなの声」には、「いちから話すの、めんどい」「そんなにPOPに言われても」「究極な時しか、逃げられなくない?」「逃げられないのに、逃げろと言うなよ」などの書き込みがありました。
「#みんなの声」に寄せられた声をシェアし、言語化してからワーク(付箋への書き込み)を実施したことで、参加者はモヤモヤした気持ちを吐き出しすっきりした気持ちで取り組むことができたと思います。
開催してみて、よかったです。思いは一人一人違い、いろいろな声を聴くことができました。こういう場だから吐き出せる気持ちもあると思います。
参加者からは、「他の人が書いた付箋を見て、自分と同じように感じている人がいることが分かり、安心できた」などの感想がありました。
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