過去の公募情報(令和4年度) ※この公募受付は終了しています

1.令和4年度委託研究について

革新的自殺研究推進プログラム(以下、「本プログラム」という。)は、自殺が多様かつ複合的な原因及び背景を有することに鑑み、保健医療のみならず他部門との連携の在り方を含めた科学的根拠に基づく自殺総合対策を強力に推進するための研究プログラムです。
本プログラムの目的は、自殺対策の実践的な研究(政策研究)を行い、自殺総合対策の推進に資するデータ及び科学的根拠を収集することです。換言すれば、自殺対策の現場(最前線)の取組が研究の対象となり、研究で得られたエビデンス等が政策の根拠となって、実現された政策が自殺対策の現場の取組を更に後押しするような、自殺対策の「現場」と「研究」と「政策」の連動性を高めるための、革新的な自殺対策研究の推進を目的としています。
 令和4年度は従来よりも領域を広く設定し、個別課題名を設けずに課題例を記載して公募することといたします。

2.公募概要

    • 研究期間:令和4年度内の契約締結日から最大3年間(令和6年度末)
    • 研究費 :1課題につき1年度あたり200万円〜800万円(直接経費)

※間接経費は直接経費に対して一定比率(30%)で手当てされます

    • 公募研究領域:下記「4.公募領域」の5領域と若手研究者枠

※令和4年度は8〜10課題程度、および若手研究者枠で3課題程度の委託研究課題を採択予定

    • 公募期間:令和4年9月5日(月)〜令和4年10月11日(火) 17時30分必着 ※受付終了

3.応募方法等

委託研究公募申請書(研究計画書)をWordまたはPDFファイルで作成し、E-mailに添付して下記「5.革新的自殺研究推進プログラム公募受付窓口宛」にご提出ください。詳細は、公募要領をご参照ください。

4.公募領域

領域1:子ども・若者に対する自殺対策

15〜29歳では、「自殺」による死亡が全死亡の50%以上を占め、かつ児童生徒は2017年から、学生等は2020年から自殺者数が増加に転じています。一方、子ども・若者では原因・動機が不明とされる場合が多く、その実態解明を含めて子ども・若者に対する自殺対策は喫緊の課題となっています。

例:生徒のSOSの出し方教育の効果

養護教員、スクールカウンセラー等の自殺予防における役割評価
大学における保健管理施設の自殺予防における役割評価
SNS相談から支援機関へのつなぎ支援における事例と課題分析 など


領域2:自殺ハイリスク群の実態分析とアプローチ

自殺者数を更に減らしていくには、自殺未遂者の再度の自殺企図を防ぐなど自殺ハイリスク群の実態解明と効果的なアプローチが必要となっています。

例:女性の就業形態と自殺の関係

妊産褥婦の自殺予防
性的マイノリティの自殺の実態や支援のあり方
自死遺族等に対する意識調査
救急病院から自治体や精神保健福祉センター等へのつなぎ支援
ゲートキーパー(GK)研修の効果検証 など


領域3:自殺報道・インターネット情報の影響と対策のあり方

著名人等の自殺報道において、厚生労働省及びJSCPではメディア各社に対し世界保健機関(WHO)作成の自殺報道ガイドラインを踏まえた報道を行うよう繰り返し注意喚起を行っており、自殺予防に配慮した報道が求められています。また、インターネット上には自殺の誘引・勧誘等の自殺関連有害情報が多くみられており、その対応が求められています。

例:日本での自殺報道によるウェルテル効果のメカニズム

パパゲーノ効果を踏まえた自殺報道や放送、情報発信のあり方
インターネットの自殺関連有害情報への規制と法的課題 など


領域4:自殺対策のDX化の可能性

いわゆる「プッシュ型」通知の方法やビッグデータやIT技術を活用して人々の生活をより良い方向に変革させるデジタルトランスフォーメーション(DX)は自殺対策においても重要になることから、その可能性について検討する必要があります。

例:ひとり1台端末を活用した自殺予防
  メタバース等を活用した自殺防止相談
  AI技術を生かした行政サービス など


領域5:ポストコロナに向けた自殺対策等

コロナ禍で日常生活は一変しましたが、自殺者数も増加しました。今後もCOVID-19だけでなく、新たなウイルスによる感染拡大も懸念されており、コロナ禍における自殺・自殺対策を検証しておく必要があります。また、ポストコロナに向けた「新しい生活様式に適した自殺対策」を展望する必要もあります。

例:自治体のコロナ対策と自殺対策の関係・連携

ポストコロナに向けた自殺防止相談のあり方
オンラインを活用した当事者による語りの場のあり方 など


特別枠:若手研究枠(自殺対策に関する自由テーマ)
若手研究者による自由な発想での自殺対策に資する研究を募集します。必ずしも上述した研究領域に囚われることなく、自由に研究課題を設定してください。
なお、採択にあたっては、もっとも近いと思われる領域の研究課題として扱います。

5.公募申請書提出先 ※受付終了

いのち支える自殺対策推進センター 革新的自殺研究推進プログラム公募受付窓口
E-mail:kobo_irpsc#jscp.or.jp

※迷惑メール対策のための表記ですので、メールを送信される際には、「#」を「@」に変換して送信してください。
※メールの件名に、「革新的自殺研究推進プログラム 委託研究公募申請書提出」と記載してください。
※上記アドレスにメールを送信すると自動応答メールが送信されます。自動応答メールを受信しない場合には、下記問い合わせ先までご連絡をお願いいたします。

6.問い合わせ先

革新的自殺研究推進プログラム事務局
E-mail:irpsc#jscp.or.jp

※迷惑メール対策のための表記ですので、メールを送信される際には、「#」を「@」に変換して送信してください。