研修・会議

令和3年度「地域自殺対策推進センター」初任者研修会の開催レポート

2021年6月 4日

いのち支える自殺対策推進センター(JSCP)は、5月14日(金)に「地域自殺対策推進センター(以下、地域センター)」初任者研修会を開催しました。

今年度は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う3度目の緊急事態宣言下において、Zoomミーティングによるオンライン形式での実施となりました。

研修の受講対象者は、全国の都道府県、政令指定都市に設置されている地域センターに着任して1年目の担当者、2年目以降の参加希望者を主とし、40都道府県、14政令都市から78名の参加がありました。

研修は2部構成で行い、第1部はJSCP代表理事の清水による「自殺対策概論」をはじめ、「地域自殺対策推進センターの役割」や地域センターに対する「JSCPによる支援」の詳細、また「自殺に関する統計の見方」、「地域づくりとしての自殺対策」、「自殺対策と生活困窮者自立支援制度の連携」といった、自殺対策に携わる担当者が把握しておくべき事柄についての講義を行いました。

第2部では、5つのグループに分かれてディスカッションを行い、地域連携推進部の職員がファシリテーターとして各グループに参加。グループでは簡単な自己紹介とともに「初任者として地域センターに着任して悩んでいること/課題と感じていること」をあげていただき、その中から共通のテーマ(悩み・課題)を選定し、その解決に向けた方策について議論しました。ディスカッション終了後は、各グループの代表が発表を行い、参加者全体で共有しました。

いずれのグループでも、熱心な議論が展開され、「もっとディスカッションの時間が必要」との意見が多く寄せられました。JSCPでは、今後も地域センターを対象とした各種研修会を開催し、地域における自殺対策の推進を支援していきます。

代表理事 清水の挨拶
初任者とのグループディスカッション