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【開催レポート】令和7年度 自殺未遂者ケア研修「精神科救急版」

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医師、看護師、精神保健福祉士、心理士、保健師など54人が参加して行われた研修の様子

JSCPは2025年12月14日、「令和7年度 自殺未遂者ケア研修『精神科救急版』」を都内で開催しました(主催:JSCP、共催:日本精神科救急学会・日本臨床救急医学会)。対象は、精神保健福祉に従事する医師、看護師、精神保健福祉士、心理士、保健師など。当日は54人が参加し、8つのグループに分かれて、具体的な症例をテーマにディスカッションしました。受講者は事前にe-learningで講義を受講。テストを受けて、合格した方(テストは何度も受けられます)に対面研修での多職種ワークショップに参加していただきました。

自殺未遂者ケア研修「精神科救急版」とは?

自殺未遂は、自殺に関する最も重要なリスク因子です。ほとんどの自殺は、精神疾患の影響によって合理的な判断ができない状態で実行されています。そのため、精神科医療に携わる専門家が自殺に対する認識を深め、協働して自殺未遂者支援を行い、適切なケアを行うことは自殺の再企図の防止につながります。
本研修では、初期対応から継続的な支援まで、臨床現場で役立つ自殺未遂者ケアのポイントを、日本精神科救急学会が作成したガイドラインに沿って体系的に学ぶことができます。さらに、モデル症例を用いた多職種ワークショップを通じてケアのあり方を実践的に習得できる機会にもなります。研修の講師とファシリテーターは、自殺未遂者ケアを実践している専門家や専門職が担当しています。
研修後のアンケートでは、

    • 若者の問題点、取り巻く年配者の理解不足、課題がたくさんあると改めて感じ、自分に何ができるのか考えさせられた。
    • 全国で精力的に活動されている方がいることに勇気づけられた。
    • 専門知識や経験・行動力がある参加者の方々と同じ土俵でワークできたことが大きな財産になった。

などのコメントをいただいています。
自殺未遂者ケア研修「精神科救急版」は、毎年度1回開催しており、2026年度も開催する予定です。

■ JSCPが主催する各種「自殺未遂者ケア研修」(一般救急版、精神科救急版、かかりつけ医版)の概要、今後の開催予定、過去の開催内容についてはこちらのページをご参照ください。

■次回以降の研修のご案内を希望される場合は、自殺未遂者ケア研修案内メール登録フォームにご登録ください。次回申し込み開始時にご案内させていただきます。

本研修のプログラムはこちら

〈事前eラーニング(講義動画視聴)〉

講義1
「自殺行動の精神医学的理解と対応」

張 賢徳(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所所長)

講義2
「法等の整備と自殺未遂者への取り組み」

大橋史織(いのち支える自殺対策推進センター・自殺総合対策部自殺未遂者支援室長)


〈対面研修プログラム(グループに分かれてのワークショップ)〉

開会挨拶

清水康之 (JSCP代表理事)

杉山直也(一般社団法人日本精神科救急学会・理事長、公益財団法人復康会沼津中央病院・理事長/院長)

ワークショップオリエンテーション

大塚耕太郎(岩手医科大学医学部神経精神科学講座・教授)

自殺未遂者対応ガイドラインの説明

杉山直也

ワークショップ

大塚耕太郎

須田 (横浜市立大学附属市民総合医療センター精神医療センター・講師/診療科部長)

ワークショップの成果発表とディスカッション

<司会>
大塚耕太郎
須田 顕

<コメンテーター>
平田豊明 (医療法人学而会木村病院・顧問、千葉県精神科医療センター・名誉病院長)

堀川公平(一般社団法人日本精神科救急学会・教育研修委員長、医療法人コミュノテ風と虹のぞえ総合心療病院・理事長/院長)

閉会挨拶

堀川公平