調査・研究等
「自損行為による救急搬送事案の概要資料」を公表
2025年9月10日
JSCPは、消防庁救急搬送人員データに基づく「自損行為による救急搬送事案の概要資料」を公表しました。
消防庁の救急搬送人員データは、救急活動の中で救急搬送に至った傷病者に関する情報を、消防庁が消防機関及び都道府県の協力を得て事例ごとに収集し、まとめているものです。「自損行為」とは、このデータにおける事故種別の一つで、「故意に自分自身に傷害等を加えた事故」と定義され、自殺死亡事例とともに自傷・自殺未遂事例が含まれています。
「自損行為による救急搬送事案の概要資料」では、消防庁より提供された2016年~2023年の8年間の救急搬送人員データを用いて、「自損行為」の救急搬送事例を分析し、自殺未遂を含めた自殺企図の実態や傾向をまとめました。
この分析から得られた主な知見は下記の通りです。
①「自損行為」による搬送人員は、2019年以降増加傾向が続いている
(2023年は、1日平均118人が自損行為により救急搬送されていた)
②特に、0~19歳、20~39歳の救急搬送率が増加傾向である
③中でも、女性は男性に比べて、救急搬送率が高く、増加傾向もより顕著である
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