調査・研究等

「自殺対策推進レアール」開催レポート

2020年11月24日

革新的自殺研究推進プログラムの中間報告会としての位置づけ 

2020年11月24日に、自殺対策推進レアールを開催しました。

自殺対策推進レアールは、革新的自殺研究推進プログラムで実施されている研究の成果報告や情報発信の場として、平成30年度より毎年度実施しています。今年度は、主に研究者を対象とした中間報告会として開催されました。

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レアール(Les Halles)とは、フランス語で中央市場を意味します。特色ある研究プロジェクトの各領域(フィールド)で得られた果実(成果)を中央市場に持ち寄り、その成果を吟味・交換(情報共有)することを目的としています。さらにその成果物を各自がフィールドに持ち帰り、さらに次のステップへと進めていくことが期待されます。

革新的自殺研究推進プログラムは、現在の日本の自殺総合対策を推進する学術基盤を強固にし、誰も自殺に追い込まれることのない社会を目指した施策を実現させるため、科学的根拠(エビデンス)に基づいた実践的研究と政策研究を社会に還元させることを目指します。

今年度の研究課題

今年度は、「自殺対策に関するエビデンスの確立」、「地方自治体の支援ツールの改善」、「新たな政策領域の開拓」の3領域において6つの研究課題が進行しています。今回の自殺対策推進レアールでは、それらの課題を中心となって担い、自殺対策に資する幅広い分野の第一線で活躍している研究者が集い、活発な議論が交わされました。

今年度の各研究の成果は、翌年3月の成果報告会にて提示される予定です。新型コロナウイルスの影響により、フィールド調査や対面でのやり取りが制限される中ではありますが、社会還元や政策提言につながる成果となるよう、今後の研究に期待が寄せられます。

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