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「自死」・「自殺」の表現について

「自死」「自殺」の表現については、自死遺族等や自死遺族等支援に携わる関係者の間でも多様な考えや思いがあります。

「自らを殺したのではなく、死に追いやられたのであるから、自死という用語を使いたい」「殺という言葉に抵抗を感じる」など、「自殺ではなく、自死という用語を使うべき」という意見がある一方で、「社会から殺されたのだから、自殺という用語を使いたい」「自殺を自死に言い換えられると、まるで自分の家族が自殺という悪い亡くなり方をしたから言い換えられているのだと感じ、悲しくなる」など、「自死ではなく、自殺という用語を使うべき」という意見もあります。 さらには、「自死、自殺、いずれの用語も受け入れがたい」といった意見もあります。

こうした様々な意見がある中で、現段階における使い分け方として、「自死遺族等を支えるために 総合的支援の手引(改訂版)」においては、次のように用いています。

自死、自殺の使い分け

(1)自死、自殺の使い分け

    • 法令や医療などに関する用語・・・・・・・・・・・・・・・・・・自殺(例:自殺対策、自殺未遂)
    • 身近な人を自死・自殺で亡くした人やこどもなどに関する用語・・・自死(例:自死遺族等支援)
    • そのほかの用語・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自死・自殺(例:自死・自殺で亡くなった)

(2)自死遺族等
本手引において「自死遺族等」とは、主に以下の身近な人の自死・自殺により影響を受けた、または受ける可能性のある人を指します。

例:親族(血族、姻族)、内縁関係にある人、婚約者、友人、同僚など

(引用元:「自死遺族等を支えるために 総合的支援の手引(改訂版)」9ページより)

「自死」「自殺」の表現に関する議論について