啓発・提言等
オーストラリアの自殺報道ガイドライン「自殺とメンタルヘルス不調に関する報道(2020年版)」 日本語訳を公開
2024年3月26日
JSCPはこのたび、オーストラリアの研究機関Everymindが作成したメディア関係者向けのガイドライン「自殺とメンタルヘルス不調に関する報道~オーストラリア・マインドフレームによるメディア関係者のための手引」(「Reporting suicide and mental ill-health:A Mindframe resource for media professionals」)について、Everymindの許可を得て日本語訳を作成しました。
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本書を翻訳した目的は、日本のメディア関係者や自殺報道に関心を持つ方々に、他国の優れた自殺報道ガイドラインの存在を知っていただくことです。本ガイドラインでは、自殺報道での推奨事項や避けるべきことについて、具体的に記載されています。さらに、研究結果に基づいてその理由が丁寧に説明されています。本日本語訳を、自殺報道をより深く理解するために、また、メディア各社が自殺報道に関する独自の基準を検討する際の参考資料等として、ぜひご活用ください。
<本ガイドラインの概要と特徴>
- 2002年に初版が発行され、以後改訂を重ねている。
- 主要メディア機関の代表者やジャーナリスト、メンタルヘルスと自殺対策の専門家からなる協議会を設立して検討を重ね、初版が作成された。その後も、新たな研究結果やメディア関係者らとの協議に基づき、定期的にアップデートされている。
- 「自殺」と「メンタルヘルス不調」に関する報道の留意点をまとめた、2部構成になっている(全39ページ)。
- エビデンスに基づき、例えば以下のような多面的な視点から、留意点が記されている。
・自殺に関するデータを正しく解釈し報じるための助言
・先住民コミュニティでの自殺について報じる際の留意点
・メディア関係者自身のセルフケア
・自殺と関連性のある安楽死や自傷行為の報道に関する提言
・オンラインでの留意点
・自殺念慮を抱える人や自殺未遂経験がある人へのインタビューに関するアドバイス
<関連リンク>
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