啓発・提言等
米国の自殺報道ガイドライン「自殺報道に関する優良事例と勧告」日本語訳を公開
2023年3月31日
JSCPはこのたび、アメリカの自殺対策の非営利組織「Suicide Awareness Voices of Education (SAVE)」作成の自殺報道ガイドライン「自殺報道に関する優良事例と勧告( Best Practice and Recommendations for Reporting on Suicide, update 2020)」について、SAVEの許可を得て日本語訳を作成しました。
WHO自殺報道ガイドラインを補完するような、より具体的・実践的なガイドラインです。
メディア関係者の皆様に、日々の報道でご参照いただく、自殺報道に関する各社独自の規準づくり等の参考にしていただく、などの場面でご活用いただくことを目的としています(一部、日本の状況と異なる記載がありますが、注釈を付けた上で、原本に忠実に翻訳しています)。また、オンラインの記事、 ブログ、 写真、 動画は、 世界中の人々と瞬時に共有することができることから、マスメディアに限らず、オンラインで情報発信をするすべての方々に向けた内容となっています。
<本ガイドラインの主な特徴>
- 世界の100以上の研究に基づいている
- 安全な自殺報道のための「勧告」が、8項目に簡潔にまとめられている
- 各「勧告」では、「やってはいけないこと」「やるべきこと」が報じ方の具体例を交えて記載され、その「理由」が研究結果に基づき説明されている
- Webメディア向けの推奨事項が追加されている(ガイドラインの最終ページ)
- 「市民発信型メディアの報道、 ソーシャルメディアサイト、 ブログ等のオンラインコンテンツにも適用される」と明記されている。
「自殺報道に関する優良事例と勧告」は、こちらよりダウンロードできます。
また、各国の自殺報道ガイドラインについては、下記コラムをご参照ください。アメリカ、オーストラリア、韓国の事例を紹介しています。
「諸外国の自殺報道ガイドライン」(「令和4年版 自殺対策白書」に掲載)
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