研修・会議
令和6年度「地域自殺対策推進センター自殺対策担当初任者研修会」開催レポート
2024年6月 3日
JSCPは、2024年5月22日(水)、全国の都道府県・政令指定都市に設置されている「地域自殺対策推進センター(以下、地域センター)」の自殺対策担当となった初任者に向けた研修会を、オンライン形式で開催しました。今年度は29都道府県、13政令市から合計50名強の方が参加しました。
研修会では、JSCP代表理事の清水康之による講演「自殺総合対策概論『誰も自殺に追い込まれることのない社会』の実現を目指して」に続き、全7グループに分かれてディスカッションを行いました。各グループにはJSCP地域連携推進部の職員がファシリテーターとして参加し、「事前に提供した研修動画・資料や当日の講演を聞いていただく中で、関心を持ったテーマや特に取り組んでみたいと思われた事業」、「生きることの包括的支援として自殺対策を進める上で、関係部局や関係機関、他自治体等とどのように連携をしているか」の2点をテーマとして、意見交換を行いました。
参加者からは、「自殺対策について、どのような課題があり、どういった取り組みが進められているのかがよく理解できた」「他の自治体担当者の意見や取り組みが参考になった」など、研修の内容が自殺対策を推進するうえで参考になったといった声が多く聞かれました。
JSCPでは、研修参加者が、それぞれの自治体における自殺対策の推進や、管内市町村に対する地域支援の職務に従事する上で必要となる知識等を、効率的に身に付けてもらえるよう、様々な工夫を行っています。
初任者研修会の開催にあたっては、地域センターの役割や市町村との連携のあり方、自殺対策に資する各種制度の情報、統計の見方、こども・若者支援や自死遺族等支援など、初任者にまずは知っていただきたい情報について資料や動画を作成し、これらを事前に提供することで、参加者が共通の理解や認識をもって研修に臨めるようにしています。
また、グループディスカッションの時間を通じて、地域センター担当者とJSCP担当職員、さらには地域センター担当者同士が顔の見える関係を築くことで、事業を進める上で何か困ったことがあった時にも気軽に相談できる関係づくりに努めています。
JSCPでは、今後も地域センターを対象とした各種研修会の開催等を通じて、地域における自殺対策の推進を支援していきます。
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