研修・会議

日本自殺総合対策学会

日本自殺総合対策学会は、自殺対策の「実践の現場」「研究」「政策」との連動性を高め、新たな自殺対策の政策形成に資する学術的基盤を会員相互で共有し、その成果が自殺対策の推進に資するよう、社会に還元することを目的として2020年12月に設立されました。

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自殺対策の「実践の現場」、「研究」、「政策」の連携で政策形成を目指す新たな学術的基盤

日本自殺総合対策学会は、自殺対策の「実践の現場」、「研究」、「政策」との連動性を高め、新たな自殺対策の政策形成に資する学術的基盤を会員相互で共有し、その成果が自殺対策の推進に資するよう、社会に還元することを目的として2020年12月に設立されました(理事長は、大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所の椿広計所長)。
本学会はいのち支える自殺対策推進センター(以下、JSCP)からは独立した組織ですが、設立準備から現在(2021年3月時点)までは、事務的作業をJSCPが代行する形で関わっています。

事業内容と役割

本学会は、以下の事業を行います。

  1. 自殺対策に関する大会の開催及び講演・研修会等の開催
  2. 学会の定期刊行物等の発刊
  3. その他本会の目的達成のために必要な事業

本学会には学術部会、地域連携部会、民間団体部会の3つの部会があり、それぞれの部会での活発な情報交流が期待されています。今後は、自殺対策の「実践の現場」、「研究」、「政策」の連携を深め、自殺対策の学術成果や現場の知恵を社会に還元し、政策形成に資するフォーラムとしての役割を果たすことが期待されています。

日本自殺対策学会第1回大会をオンラインで開催

2021年3月2日(火)、日本自殺対策学会第1回大会が開催され、今回の大会長をJSCPセンター長の本橋豊が務めました。コロナ禍の緊急事態宣言下ということもあり、全プログラムがオンライン開催となりました。メインテーマは「新型コロナウイルス感染流行下の地域自殺対策」ということで、学術部会と地域連携部会・民間団体部会に分かれて、活発な討議が行われました。学術部会では、「コロナ禍における自殺の動向」、「コロナ禍におけるメンタルヘルスと支援者支援」、「ソーシャルメディアを活用した自殺対策に関する研究」、「多世代共生型地域包括ケアに向けたソーシャル・キャピタル醸成プログラム」という特別講演が行われました。地域連携部会・民間団体部会ではシンポジウム形式で、「江戸川区における地域自殺対策の取組み」、「長野モデルにおける産後うつ支援とコロナ禍での母子支援活動」、「コロナ禍における地域自殺対策推進センターの役割」、「アフターコロナと地域連携」の4題の発表と討議が行われました。
また同日に行われた理事会では、第2 回大会長として東京都健康長寿医療センター研究所 研究部長 藤原佳典氏が選任されました。
第2回大会の開催ならびに本学会のさらなる発展に向け、JSCPも引き続き、関わっていきます。

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