調査・研究等

革新的自殺研究推進プログラム 委託研究成果報告(令和3年度)

2022年11月18日

令和3年度革新的自殺研究推進プログラムの成果報告書をお届けします。同年度は以下の3領域で計8課題を採択しました。

 領域1「自殺対策に関するエビデンスの確立」(3課題)
 領域2「地方自治体の支援ツールの改善」(3課題)
 領域3「新たな政策領域の開拓」(2課題)

8件の成果報告は、いずれも本プログラムが強調している「根拠に基づく政策形成」(EBPM)の考え方に立ちつつ、客観的なデータと事実に基礎づけられた研究成果であり、具体的な提言を含む力作です。

新型コロナウイルスの影響が社会経済から人々のくらし、さらに心にまで広がり、減少傾向にあった自殺者数は令和元年から増加に転じています。増加が顕著な女性や子ども・若者への直接的な支援と同時に、間接的であっても国・自治体・医療機関・NPO・市民が連携し、誰にとっても生き心地のよい社会の形成に向けて一歩一歩前進することが強く求められています。
今年10月には、政府の自殺対策の指針となる「自殺総合対策大綱」が改定されて、女性に対する支援の強化が初めて重点施策に加えられました。自殺対策は新たな段階に進んでいます。
この報告書が、総合的な自殺対策を革新する契機となることを願っています。

革新的自殺研究推進プログラム事務局
厚生労働大臣指定法人・一般社団法人
いのち支える自殺対策推進センター
調査研究推進部長 西尾 隆

令和3年度革新的自殺研究推進プログラム 委託研究成果報告書 全体PDF


領域1:自殺対策に関するエビデンスの確立

課題番号・研究課題名 研究代表者・所属機関 成果報告書
1-1

多世代共生型地域包括ケアに向けたソーシャル・キャピタル醸成プログラムの開発

藤原 佳典 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所 
社会参加と地域保健研究チーム
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1-2 DPCデータによる我が国の自殺の現状に関する研究 松田 晋哉

産業医科大学
医学部公衆衛生学教室

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1-3 自殺未遂者の再度の自殺企図を防ぐための救急医療における自傷・自殺未遂レジストリの構築 三宅 康史 帝京大学
医学部救急医学講座

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別添PDF


領域2:地方自治体の支援ツールの改善

課題番号・研究課題名 研究代表者・所属機関 成果報告書
2-1

行政における統計データの利活用の推進に関する研究

椿 広計 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構
統計数理研究所
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2-2 妊産婦から子ども・若者に至るライフステージの総合的自殺対策に関する研究 藤原 武男 国立大学法人東京医科歯科大学
大学院医歯学総合研究科 国際健康推進医学分野
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2-3 新型コロナウイルス感染症流行下における大都市部の自殺実態解明に関する新たな手法の開発 木津喜 雅 国立大学法人東京医科歯科大学
大学院医歯学総合研究科 東京都地域医療政策学講座
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領域3:新たな政策領域の開拓

課題番号・研究課題名 研究代表者・所属機関 成果報告書
3-1

ソーシャルメディアを活用した自殺対策に関する研究

島津 明人

慶應義塾大学
総合政策学部

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3-2 災害・児童虐待等のトラウマ体験を有する人の心のケア支援の充実・改善に関する研究 金 吉晴 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター
精神保健研究所
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