啓発・提言等
「いのち支える動画コンテスト2023」受賞作品
2023年8月30日
審査について
「いのち支える動画コンテスト2023」の審査は、2段階で行われました。
一次審査
JSCP子ども・若者自殺対策室長ほか、計7名のJSCP職員が、下記の観点で審査を行い、応募138作品(絵コンテ)の中から、10の入選候補作品を選出しました。
《一次審査の5つの基準》
- メッセージ :自殺対策に関する有効な提案・メッセージ
- 学生の視点 :(大人では気づかないような)学生や若者の視点
- 表現力 :人の心をつかむ、目をひきつけるような表現
- ポテンシャル :動画制作の実現性
- 安全性 :自殺報道ガイドラインへの準拠、自殺未遂者や自死遺族等への配慮
二次審査
以下の学生審査員および有識者審査員による厳正な審査の結果、一次審査を通過した候補作品から4作品を選出しました。
学生審査員
- 山本 優
日野市自殺総合対策推進委員/あしなが育英会奨学生
日本の大きな問題の一つとして若者の自殺があります。未来ある学生が主体的に自殺対策を考えることによって、今後の日本の自殺問題が改善したり、若者へのサポートが充実して未来につながることを願っています。
- 学生団体YouthLINK
NPO法人自殺対策支援センターライフリンク内 学生プロジェクト
(学生が悩みや生きづらさを分かち合う場『Voice sharing』の開催を主軸に活動する学生団体です。メンバー自身も生きづらさを抱えながら、学生のための居場所づくりに取り組んでいます。当審査には、大学2〜4年生のメンバー4名が参加しました)
どの作品も異なる角度から問題に切り込んでおり、なおかつ巧みに表現されていました。そして、そのような作品たちの審査の中で、個々の気持ちに寄り添うことの重要性を改めて感じました。入選作品がひとりでも多くの方の深部へ届くことを願っています。
有識者審査員
- 金川 雄策
Yahoo! ニュース エキスパート ドキュメンタリー チーフ・プロデューサー
辛い状況にある人たちを想って、クリエイティブで思いを届けようとする若い人たちに希望を感じています。この世の中が1ミリでも良い方向に変化させるために、クリエイターがやれることがあると信じていますし、クリエイティブの力を信じます。
- 山口 有紗
小児精神科医/子どもの虐待防止センター/国立成育医療研究センター臨床研究員/こども家庭庁アドバイザーを兼務
誰もが、誰かのレジリエンスになることができます。最終的に公表される動画はもちろんですが、若者のみなさんとおとながパートナーとなって、社会を変えようとしていく、このプロジェクトの一連のプロセスにこそ、とても意味があるのだと感じました。
- 山口 和浩
NPO法人自死遺族支援ネットワークRe代表
若者が自殺問題を正面から考える多数の作品に出合うことができ感動しました。これからも、動画コンテストを通じて様々な視点から自殺対策に関心を持って欲しいと願います。
- 清水 康之 ★審査員長
JSCP代表理事/NPO法人自殺対策支援センターライフリンク代表/元NHKディレクター
138作品の一つひとつから、それぞれの学生の”想い”がひしひしと伝わってきました。同時に、今回集まった138作品がひとつの”意志”となって語り掛けてくるようでもありました。”私たちはこの状況を変えてみせる”という強い意志です。代表(受賞)作品を通じて、多くの方にその”意志”を感じていただけたらと思います。
動画制作講座・レクチャー
審査の結果、選出された4作品を応募された学生の方には、動画制作に入る前に、以下のレクチャーを受けていただきました。
-
映像制作の留意点~WHOガイドラインより~
内容:自殺や自殺対策に関するコンテンツを作る際の留意点
講師:山寺 香(いのち支える自殺対策推進センター 広報官) -
動画制作にあたって大切な確認事項
内容:映像・出演者・音楽などの権利者を尊重し映像を制作するための留意点
講師:伊江 昌子(いのち支える自殺対策推進センター 広報室長) - 動画制作講座
協力:Yahoo!ニュース
講師:高島 太士(FIRST APARTMENT代表/ドキュメンタリスト)
金川 雄策(Yahoo! ニュース エキスパート ドキュメンタリー チーフ・プロデューサー)
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