研修・会議

令和5年度 自殺未遂者ケア研修「第1回 かかりつけ医版」開催レポート

2023年9月29日

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河西千秋氏(左上)、大塚耕太郎氏(右上)、大内衆衛(左下)、清水康之(右下)

JSCP2023年9月3日(日)、令和5年度 自殺未遂者ケア研修「第1回 かかりつけ医版」をオンラインで開催しました。本研修は、保険医療機関での業務に従事する医師、歯科医師を対象とし、約250名が参加しました。


自殺未遂者ケア研修「かかりつけ医版」とは?

自殺未遂は、自殺に関する最も重要なリスク因子です。そのため、患者と日常的に接するかかりつけ医等が患者の変化にいち早く気づき、必要に応じて精神科医・心療内科医と連携して適切なケアを提供することが、その後の自殺を防ぐために非常に大切です。

本研修は、かかりつけ医が「地域社会からの孤立の状況等により、精神疾患が増悪するおそれがあると認められるもの又は精神科若しくは心療内科を担当する医師による療養上の指導が必要であると判断されたもの」に適切に対応するためのスキル等を習得することを目的とした研修です。講師は、自殺対策の専門家及び自殺未遂者の包括的ケアを実践している専門家が務めます。


診療報酬「こころの連携指導料(Ⅰ)」の要件研修

令和 4 年度の診療報酬改定において新規項目化された「こころの連携指導料(Ⅰ)」の要件研修の一つとして実施するものです。修了者には「こころの連携指導料(Ⅰ)」の要件研修修了証を発行しています。


本研修のプログラム(10時~16時半、詳細はこちら

<午前>

開会挨拶

 

清水 康之(JSCP代表理事)

基礎講義1

「かかりつけ医等における精神疾患および自殺対策」

大内 衆衛(JSCP自殺未遂者支援室長)

基礎講義2

「プライマリケア医の先生のための自殺予防の基礎知識」

河西 千秋(札幌医科大学医学部神経精神医学講座・主任教授)

基礎講義3

「ハイリスク精神疾患患者のケア​」

大塚 耕太郎(岩手医科大学医学部神経精神科学講座・教授)

ワークショップオリエンテーション

大塚 耕太郎(岩手医科大学医学部神経精神科学講座・教授)

<午後>

ワークショップPart1

司会:

河西 千秋(札幌医科大学医学部神経精神医学講座・主任教授)

大塚 耕太郎(岩手医科大学医学部神経精神科学講座・教授)

ワークショップPart2

閉会挨拶

清水 康之(JSCP代表理事)

理解度確認テスト

 

アンケート

 


自殺未遂者ケア研修「かかりつけ医版」は年2回開催しており、次回は冬ごろに開催予定です。

JSCPが主催する各種「自殺未遂者ケア研修」(一般救急版、精神科救急版、かかりつけ医版)の概要、今後の開催予定、過去の開催内容については、こちらのページをご参照ください。