研修・会議
「令和5年度 第1回 Zoomコンシェルジュ ~ハイリスク地における自殺対策について~」 開催レポート
2023年9月 1日
JSCPは2023年7月26日(水)、地域自殺対策推進センターあるいは基礎自治体で自殺対策業務に携わる方々を対象に、「Zoomコンシェルジュ ~ハイリスク地における自殺対策について~」を開催しました。緊急性の高い場面から日常的な環境整備まで、多様な対策が求められる「ハイリスク地」の自殺対策について意見交換を行うもので、全国の自治体から、定員(80名)を上回る申し込みがありました。
Zoomコンシェルジュに臨むJSCP地域連携推進部の大竹三千代
Zoomコンシェルジュは、自治体の自殺対策担当者が直面しがちな課題をテーマに、オンラインで気軽な意見交換を行う交流会です。
当日は、自殺が多発する景勝地を管内に有する警察署から現職の警察官を講師としてお招きし、ご講演をいただきました。講師は、景勝地で自殺企図者を保護したり周囲をパトロールしたりする活動に長年従事しており、その経験から「多発地点で自殺があった時は、その後しばらく自殺目的の来訪者が続く傾向がある。そのため、1件発生した後は、パトロールを集中的に行うことが予防に効果的だと思う」、「景勝地を有する地域は『景勝地』の名目が優先され自殺対策が遅れがちだが、『景勝地』を取るのか、(それとも自殺対策を遅らせた結果として)『自殺の名所』となることをとるのか、地域の関係者で話し合う必要がある」などと話しました。
その後、アドバイザーとしてご参加いただいた地域自殺対策推進センター担当者ならびに保健所担当者各1名を交え、参加者同士の意見交換を行いました。
特に現職の警察官の取り組みについては、参加者からの関心が高く、多くの質問がありました。
終了後のアンケートでは、「現職の警察官の話が聞けて勉強になった」「ハイリスク地の具体的な取り組みが聞けて良かった」等の感想をいただきました。
JSCPは今後も、自治体等の自殺対策担当者同士の顔の見えるネットワーク構築を目指して、Zoomコンシェルジュを開催していきます。
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