調査・研究等

「LIVE LIFE 各国における自殺予防実施ガイド」日本語版を公開

2025年9月 4日

JSCPは世界保健機関(WHO)が発刊した「LIVEリブ LIFEライフ 各国における自殺予防実施ガイド」(2021年発行)の日本語版を作成し、ホームページで公開しました。

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「LIVE LIFE」は、WHOが提言する自殺予防のためのアプローチです。世界の自殺死亡率を低下させる目標を掲げたSDGsや「精神保健行動計画」を実現するため、各国政府がエビデンスに基づく活動を行うよう促す指針として取りまとめられました。
具体的には、エビデンスに基づく4つの介入

①自殺手段へのアクセス制限
②責任ある自殺報道のためのメディアとの協働
③10代の若者の社会情緒的ライフスキルの育成
④自殺関連行動の影響を受けている人の早期発見・評価・管理・経過観察

と、その前提となる6つの横断的な基盤

①状況分析
②多部門連携
③啓発・支援活動
④能力構築
⑤資金調達
⑥調査、観測および評価

を詳しく説明しています。
大きな特徴は、囲み記事や付録の形で、各国の事例研究を数多く掲載していることです。実際の取り組みを交えながら、「何をするのか」「なぜ自殺予防にとって重要なのか」「どこで実施できるのか」「いつ実施すべきか」「誰が担当するのか」「どのように実施すればいいか」を実践的に紹介しています。
「LIVE LIFE」には現在、そして、これからの自殺対策や自殺報道を考えていくうえでの多くの示唆やヒントが示されています。ぜひご活用ください。

■「LIVE LIFE 各国における自殺予防実施ガイド」のダウンロードはこちらから

■原典はWHOのWebサイトでご覧いただけます


「LIVE LIFE 各国における自殺予防実施ガイド」
厚生労働大臣指定法人・一般社団法人
 いのち支える自殺対策推進センター 訳
A4判 144ページ
(原典/「LIVE LIFE:An implementation guide for suicide prevention in countries」)