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2023年9月13日「自傷・自殺未遂レジストリ(JA-RSA)」事業紹介
自傷・自殺未遂レジストリ(JA-RSA: JAPAN Registry of Self-harm and Suicide Attempts)の事業紹介を公開しました。
■詳しい内容(PDF)はこちらをご覧ください
<概要>
自傷・自殺未遂レジストリ(JA-RSA)は、自殺未遂や自傷により、救命救急センターに搬送された者(※)に関する情報を登録・集積するシステムで、2022年12月より一般社団法人日本臨床救急医学会と当センターが協働で運用を行っています。
2023年8月31日現在までに、57の救命救急センターが参加し、1,136件が登録されています。このたび、2022年12月~2023年6月までに共同研究機関を受診し、レジストリに登録された856件を集計しました。
- データ①:性別および年齢の分布
20歳代の女性が多くなっていました。 - データ②:自傷・自殺未遂の手段(上位)
男女ともに過量服薬が最多であり、特に女性が突出して多くなっていました。 - データ③:入院の有無および種類
集中治療室入院が全体の約7割を占めていました。
今後、継続的な情報収集・分析により、全国的な自傷・自殺未遂の実態や課題だけでなく、地域ごとの課題や、経時的な変化等も明らかになることが期待されます。
全国約300箇所の救命救急センターすべてにぜひともご協力いただき、本レジストリを通して自傷・自殺未遂者の支援や自殺対策を推進していきたい所存ですので、引き続き何卒よろしくお願いいたします。
(※)本レジストリにおける自傷・自殺未遂者は、「自ら故意に身体損傷をもたらすような行為をおこなった患者」として定義しています。