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令和8年度 自殺対策に関する革新的研究推進プログラム(旧:革新的自殺研究推進プログラム)委託研究公募

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1.令和8年度委託研究について

「自殺対策に関する革新的研究推進プログラム(旧:革新的自殺研究推進プログラム)※」(以下、「本プログラム」という。)は、自殺が多様かつ複合的な原因及び背景を有することに鑑み、保健医療のみならず他部門との連携の在り方を含めた科学的根拠に基づく自殺総合対策を強力に推進するための研究プログラムです。
本プログラムの目的は、自殺対策の実践的な研究(政策研究)を通じて、自殺総合対策の推進に資するデータ及び科学的根拠を収集することにより、自殺総合対策の推進を図ることです。換言すれば、自殺対策の現場(最前線)の取組が研究の対象となり、研究で得られたエビデンス等が政策の根拠となって、実現された政策が自殺対策の現場の取組を更に後押しするような、自殺対策の「現場」と「研究」と「政策」の連動性を高めるための、革新的な自殺対策研究の推進を目的としています。
令和8年度は3つの領域を設定し、公募を行います。
※令和8年度より、本プログラムの名称が「自殺対策に関する革新的研究推進プログラム」へと変更になりました。

2.公募概要

研究期間:令和8(2026)年度内の契約締結日~最大3年度間(最長で令和10(2028)年度末まで)
研究費 :1課題につき年度あたり最大400万円(直接経費)
※間接経費は直接経費に対し、原則として一定比率(30%)を交付
公募領域:3領域と特別枠※令和8年度は合計4課題程度を採択予定
公募期間:2026年4月1日(水)~5月7日(木)17:00まで

3.公募領域


  • 領域1:こども・若者に対する支援プログラムの構築・実践

日本では、自殺が10代から30代の各年代における死亡原因の第1位となっています(厚生労働省「令和6年人口動態統計月報年計(概数)の概況」)。令和7年の児童生徒における自殺者数(確定値)は 538 名で、これは統計のある 1980(昭和 55)年以降で最多です。このように、こどもや若者の自殺の状況は極めて深刻であり、こうした状況の改善に向けた対策の推進・強化が喫緊の課題となっています。
また、こどもや若者は自殺の原因・動機が不明とされる場合や、自殺に至る兆候等が見えにくい場合も少なくありません。そのため、こどもや若者のいのちを守る上では、意識せずとも健康な状態を保つとともに、そうした行動を促す生活環境や社会環境を整備すること(0次予防的取組)等が考えられます。なお、令和8年4月1日に施行された令和7年改正自殺対策基本法は、第17条第3項において、従来の規定に加えて「自殺の防止等の観点から、心の健康の保持のための健康診断、保健指導等の措置のほか、精神保健に関する知識の向上」に係る教育又は啓発を行うよう努めることをあらたに規定しています。このように様々な機会を捉えて、こどもや若者の自殺に至る背景や要因、置かれた状況等を解明するとともに、それを踏まえて必要とされる支援を構築・実践していくこと等が求められます。
これらを踏まえ、領域1では以下のような課題を想定・期待しています。

(参考)令和7年6月には、こどもの自殺対策を社会全体で取り組むことを明記した、改正自殺対策基本法が成立しました。改正法では、内閣総理大臣や文部科学大臣、厚生労働大臣が関係機関と緊密に連携して施策を推進するとされ、学校がこどもの心の健康を保つために健康診断や保健指導などを行うよう努めることや、地方公共団体が守秘義務を課したうえで学校や医療機関等と必要な情報を共有し、こどもへの対策や支援を行う協議会を設置できること等が盛り込まれています。
https://www.mhlw.go.jp/content/001509759.pdf

〈領域1課題例〉
・地方公共団体におけるこども・若者への支援事業(例:こども・若者の自殺危機対応チーム事業など)の効果測定と改良プログラムの構築・実践
・住むだけでこども・若者の心身を健康な状態に導くまちづくりや、学校・住居等の生活環境の整備につながる0次予防的取組の構築・実践
・SNSやスマホの利用がこども・若者の自殺リスクに与える影響に関する研究
・児童生徒を対象にしたSOS の出し方に関する教育プログラムの構築・実践
・学校の健康診断や保健指導等の機会を活用した自殺リスク把握のためのプログラムの構築・実践
・相談しない・できない/相談への抵抗感を有するこどもや若者の行動変容を促すためのプログラムの構築・実践
・こどもや若者を適切な相談・支援窓口へとつなぐためのプログラムの構築・実践
・保護者も対象に含めて包括的支援の提供につなぐためのプログラムの構築・実践 など


  • 領域2:自殺ハイリスク群に対する支援プログラムの構築・実践

令和7年の年間自殺者数は19,188人となり、初めて2万人を下回りました。しかし、未だに1日あたり50人前後の方が自殺で亡くなるなど深刻な状況が続いています。
自殺のハイリスク群としては、自傷や自殺未遂の経験がある人は、それらの経験がない人に比べて、のちに自殺で亡くなる可能性が高いことが知られています。令和7年の自殺者数(自殺日・住居地ベース)を見ても、2割程度の方に自殺未遂歴があることが確認されています。
そのため自傷や自殺未遂に至った方々が、そこまで追い込まれるに至った経緯を明らかにするとともに、そうした経緯を踏まえた上で適切な支援を構築・提供していくことを通じて、再度の自殺企図を防いでいくことが必要です。なお、こうした支援は医療機関等を退院し地域に戻った後も、継続的に提供される必要があるとの認識を踏まえ、令和8年4月1日に施行された令和7年改正自殺対策基本法の第20条に、再度の自殺企図を防ぐための自殺未遂者等への支援について「継続的な」という一語が加えられました。
こうした状況を踏まえ、領域2では以下のような課題を想定・期待しています。

〈領域2課題例〉
・自殺ハイリスク層の解明ならびに適切な支援へとつなぐためのプログラムの構築・実践
・救急医療機関から地域の支援へと適切につなぐための支援プログラムの構築・実践
・医療従事者や自治体職員等支援者の支援スキル向上に向けたプログラムの開発と実践
・自傷・自殺未遂の手段別に見た対象者の特徴とそれを踏まえた支援プログラムの構築・実践
・自傷・自殺未遂等を繰り返す対象者を適切な支援につなぐための方策の構築と実践
・自殺企図者の再企図防止に向けた効果的かつ継続的な支援策の構築・実践
・妊産婦の自殺実態の解明とそれを踏まえた支援プログラムの構築・実践 など


  • 領域3:デジタル関連技術(AI,IoT)やビッグデータを活用した自殺対策プログラムの構築・実践

昨今、AIをはじめとしたさまざまなデジタル関連技術が目覚ましい発展を遂げており、この活用の推進に向けた議論が国において進められています。自殺対策においても、これら技術の利用に係るリスクの管理を適切に行いつつ、医療関連のビッグデータはもとより、行政や民間が保有する業務データ、衛星画像等から得られるデータ、人流など人々の社会活動にかかわるデータなどを複合・駆使するなど、積極的に活用していくための方策を模索していくことで、対策の更なる推進につなげていくことが期待されます。
こうした社会状況を踏まえ、領域3では以下のような課題を想定・期待しています。

(参考) 行政の進化と革新のための生成AI の調達・利活用に係るガイドライン(令和7年5月27 日デジタル庁公開)

〈領域3課題例〉
・AI 技術を用いた自殺に係る相談記録の分析とそれに基づく相談対応の改善
・AI 技術を用いた自殺報道の分析と自殺防止プログラムの構築・実践
・メタバース等を活用した自殺防止相談事業の効果測定と改善プログラムの構築・実践
・AI 技術を活用した相談支援プログラムの構築・実践 など


  • 特別枠:自殺者数の増減と各種制度・政策や地域特性との関係性に係る検証

2006年の「自殺対策基本法」制定、および2007年の「自殺総合対策大綱」策定以降、自殺対策として様々な取組が行われるとともに、自殺リスクと密接に関わる各種の社会課題に対応する制度や政策が展開されてきました。しかし、これらの制度や政策が、マクロ・ミクロの視点で実際の自殺者数の減少や社会全体における自殺リスクの低下に、どの程度、どのように寄与したのかについての科学的な検証は、未だ十分になされているとは言い難い状況です。また、全体として見れば自殺者数が減少する一方で、小中高校生の自殺者数は過去最多を更新するなど、属性間でも違いが見られます。
自殺対策基本法の制定から20年の節目を迎えるにあたり、これまでの政策効果等を検証し、次の取組へと繋げていけるよう、特別枠として以下のような課題の提案を想定・期待しています。
なお、検証にあたっては相関関係ではなく「因果効果」を明らかにすることを研究の射程とし、そのための識別戦略(identification strategy)や研究体制について、可能な限り具体的に記載してください。また対象とする政策や取組等には行政によるもののほか、必要性に応じて民間団体等によるものも含めることで、より包括的な形での検証を期待しています。

〈特別枠課題例〉
・属性(性別、年齢階級、職業等)別での自殺者数の減少に各種制度や施策が与えた影響の検証
自殺対策基本法や地域自殺対策強化交付金などの自殺対策に直接的に関わる制度のみならず、倒産法制や多重債務対策などの事業ないし経済的支援策、労働時間や就業環境に関わる労働関係ルール、生活困窮者自立支援事業、女性の就業支援、教育・子育て支援施策、医療や介護サービスなど、間接的・構造的に自殺者数の変動に影響を及ぼし得る制度や施策を属性の特徴に合わせて選択し、その影響につき統計学的観点から検証を行う。
・自殺実態の地域間比較を通じた社会経済的要因の解明
自殺者数の減少が見られなかった、あるいは自殺者数が増加した属性(性別や年齢階級、職業、地域等)を明らかにするとともに、当該属性の自殺者数が全国平均と比較して、顕著に増加/減少した地域を選定し比較・検証することで、その地域的特徴の解明を試みる。人口規模や所得状況、医療や介護サービスの提供・利用状況、生活状況(生活保護受給率や生活困窮者自立支援事業の相談件数)など、各種社会経済状況の指標をもとに地域間の差異を分析することで、自殺者数の少ない地域の特徴を明らかにするとともに、地域づくりの視点から見た転用可能性等を検証する。
・個別事業による政策効果の検証
自治体による交付金を活用した各種事業(ゲートキーパー養成やSOSの出し方教育等の各種研修・講座等の実施、こども若者の自殺危機対応チーム事業、未遂者支援事業、SNS相談事業などの各種事業の実施のほか、多職種・多機関連携を可能とするための包括的支援体制の構築など)が、地域の自殺実態や取組推進にいかなる効果を及ぼしたのかを測定・検証する。

4.応募書類・提出方法等

〈公募要領〉

令和8年度自殺対策に関する革新的研究推進プログラム(旧:革新的自殺研究推進プログラム)公募要領.pdf

〈応募書類〉

応募書類はこちらからダウンロードしてください。
ZIPファイルがダウンロードされます。ファイル解凍後、以下の2つの応募書類が格納されていることをご確認ください。

    • 01_令和8年度委託研究公募申請書・経費申請書_所属機関名_研究代表者氏名.xlsx
    • 02_再委託機関経費申請書_再委託機関名_研究代表者名.xlsx

〈応募書類記入上の注意〉

    • 各シート上に記載されている、備考や記入上の注意等をよくご確認の上、記入してください。
    • 記入内容に不備や不足がある場合、各シートの右側にアラートメッセージ(黄色文字)が表示されます。記入後はアラート表示の有無を確認してください。
    • 記入後は必ず印刷プレビュー画面にて、記載内容が印刷範囲内に収まっていることを確認してください。
    • 行の追加ができないよう制限されているシートでは、あらかじめ設定された枠内に収まる範囲で記入してください。
    • すべてのシートにおいて、行の高さを変更しないでください。

〈提出方法〉

公募要領をよくご確認の上、応募書類を作成し、下記の「提出ファイル形式」に沿った形式で、E-mailに添付してご提出ください。
※提出書類に不備・不足があった場合でも、原則として事務局からご連絡は差し上げませんので、必ず研究代表者において提出書類をご確認ください。

応募書類 提出要件 提出ファイル形式
01_令和8年度委託研究公募申請書・経費申請書 提出必須 Excel
02_再委託機関経費申請書 他機関に所属する研究分担者に対して研究費の配分(再委託)を行う場合のみ必要。配分を予定している研究分担者が所属する研究機関(再委託機関)ごとに作成し提出。 Excel

5.応募書類提出先

自殺対策に関する革新的研究推進プログラム(旧:革新的自殺研究推進プログラム)公募受付窓口
E-mail:kobo_irpsc#jscp.or.jp

※迷惑メール対策のための表記ですので、メールを送信される際には、「#」を「@」に変換して送信してください。
※メールの件名に、「委託研究公募申請書提出」と記載してください。
※上記アドレスにメールを送信すると自動応答メールが送信されます。ただし、システム上の制限により、同一の送信元から4日以内に複数回送信された場合、2通目以降は自動応答メールが届きません。申請書の差し替えなどで複数回送信された際、2通目以降に返信がなくても、事務局には正常に届いているものと考えられます。もし自動返信メールが一度も届かない場合や、ご不安な点がございましたら、お気軽に事務局(irpsc#jscp.or.jp)までご連絡ください。

6.よくある質問・問い合わせ先

多く寄せられるご質問への回答を掲載しました。令和8年度委託研究公募に関して不明点がございましたら、まずこちらをご確認ください。
質問文をクリックすると、回答が表示されます。

プログラムについて

Q1:本プログラムは競争的資金ですか。

A1:競争的資金を、「大学、国立研究開発法人等において、省庁等の公募により競争的に獲得される経費のうち、研究に係るもの」とすれば、本プログラムは競争的資金です。ただ、競争的資金を、「令和6年度・7年度競争的研究費制度一覧(省庁別予算)」のリストのみととらえれば、本プログラムは競争的資金ではありません。

申請書類の作成(研究年度、研究開始日、作図等)について

Q2:本公募における「研究開始年度」とは、いつの年度を指すのでしょうか。

A2:令和8年度を指します。

Q3:本公募における「本年度」とは、いつの年度を指すのでしょうか。

A3:令和8年度を指します。

Q4:本年度の経費というのは令和8年度の経費を指すと理解してよろしいでしょうか。

A4:令和8年度の経費を指します。(研究の開始時期は、令和8年月ごろを予定しています。)

Q5:公募申請書に図や表を掲載しても問題ありませんか。図や表は、字数制限に含まれないと考えてよろしいでしょうか。

A5:図や表を掲載いただくことは問題ありません。ただし図表は1つあたり400字として換算し、字数制限に含めてカウントしてください。

Q6:公募申請書の記入欄で行の追加や書式変更はできますか。

A6:公募申請書および経費申請書の一部のシートにおいて、行の追加や書式変更を制限しています。制限のあるシートでは、あらかじめ設定された様式の範囲内で記入してください。なお、すべてのシートにおいて、行の高さは変更しないでください。

応募資格・体制について

Q7:本プログラムへの応募資格はありますか?

A7:本プログラムへの応募資格者は、原則として、「博士の学位を有する者又はそれと同等の研究業績等を有する者」としています。博士の学位と同等の研究業績に関する考え方や他の要件については、本プログラム「公募要領」に詳細を記載しておりますので、そちらをご参照ください。

Q8:研究課題の申請を行う際、所属機関の了承を得る必要があるとの記載がありますが、この時了承を得る「研究代表機関の長」は、大学であれば学部長でよいでしょうか。

A8:了承を得る「研究代表機関の長」は、原則として、学長、理事長等を想定しています。あるいは、各機関の規定等で学長等以外に契約締結の権限を有する方がいれば、その方の了承でも構いません。

Q9:「経理事務担当者」と「秘書等連絡先」を同一者で兼ねてもよいでしょうか。

A9:研究代表者と所属機関が同じ方であれば、同一の方が兼任しても差し支えありません。

Q10:研究代表者の所属機関内に研究倫理審査委員会を有していない場合でも、本公募に申請できますか。また、その場合、外部機関に倫理審査を委託しても問題ないですか。

10所属機関内に研究倫理審査委員会を有していない場合でも、研究分担者の所属機関内等の外部機関にて研究倫理審査を受けることが可能である場合には、ご応募いただくことができます。なお、申請時点で研究倫理審査を終えている必要はありません。

研究費について

Q11:直接経費の申請上限額は400万となっていますが、400万円は3年間の合計でしょうか、それとも各年度ごとの上限でしょうか。

A11:各年度ごとに400万円を上限として申請いただくことが可能です。

Q12:採択された場合、申請額通りの金額の研究費が委託されますか。

12採択後に実際に委託される金額が、申請額よりも少なくなる場合があります。その点はあらかじめご了承ください。

Q13:他の研究費に応募している場合でも、応募は可能でしょうか。

13他の研究費に応募・受入中でも、応募していただくことは可能です。ただし、必ず公募申請書「12.研究費の応募・受入等の状況」に状況を記載してください。その際に、「既に応募中・受入中(予定含む)の研究課題の内容と、本応募研究課題との内容の相違点」を明確にした上で、他の研究費に加えて本応募研究課題に応募する理由を明確に記載してください。


契約及び中間評価について

Q14:3年間の研究が採択されたら、契約は1回で3年間分まとめて行われますか。

A14:3年間の研究が採択された場合でも、契約は毎年度ごとに締結する必要があります。

Q15:採択された3年間の研究助成が、途中で打ち切りになる場合もありますか。

15複数年度に及ぶ研究課題については、「当初の研究計画通りに進行しているかどうか、その年度内に達成すべき事項が達成できているかどうか」等を客観的かつ公正に判断するために年度ごとに中間評価が行われます。中間評価の結果によっては、次年度の研究が中止となる場合もあります。


上記「よくあるご質問」に記載がない内容でご質問がある場合、下記メールアドレスまでご連絡のほど、よろしくお願いいたします。

自殺対策に関する革新的研究推進プログラム(旧:革新的自殺研究推進プログラム)事務局
E-mail:irpsc#jscp.or.jp
※迷惑メール対策のための表記ですので、メールを送信される際には、「#」を「@」に変換して送信してください。