啓発・提言等

【11/8開催】「自殺の表現」に関する映像・舞台関係者向け勉強会

2024年10月15日

厚生労働大臣指定法人・一般社団法人 いのち支える自殺対策推進センター(東京都千代田区、代表理事・清水康之、略称「JSCP」)は、令和6年11月8日(金)、映像・舞台制作・製作関係者に向けて、自殺や自傷に関連する企画・制作・表現のための勉強会を初めて開催致します。

本勉強会では、NHKメディア総局 チーフ・プロデューサー勝田夏子氏を迎え、主人公の自殺というテーマを扱ったドラマ『空白を満たしなさい』(原作・平野啓一郎、出演・柄本佑×鈴木杏×阿部サダヲ他)の企画・演出・映像化に至るまでのプロセスを紐解いていただきます。また、NHK大阪放送局 ディレクター後藤怜亜氏は、「死にたい」気持ちを抱えながら生きる主人公を描いたドラマ『ももさんと7人のパパゲーノ』(作・加藤拓也、出演・伊藤沙莉・染谷将太他)の企画・演出を手がけました。取材において「死にたい」気持ちを抱えた当事者の声に耳を傾ける中で見えてきたことや、制作や演出にあたり特に留意した点などについても伺います。

ぜひ、社内関係者・関係部署内にご周知いただければ幸いです。

開催概要

日  時:令和6年11月8日(金) 13時30分15時00分
対  象:映像メディア関係者、映画/ドラマ制作・製作関係者、舞台企画制作関係者、報道関係者、プラットフォーム事業者等

形  式:オンライン(Zoomウェビナー)
参 加 費:無料
申し込み:
下記URLまたはQRコードから
 https://forms.office.com/r/db4ZwN2eSY11月6日(水)17時締め切り

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 プレスリリースはこちら

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プログラム

時 間 プログラム内容 登 壇 者
13:30 開会の挨拶・日本の自殺に関する概況(10分間) 清水康之(JSCP代表理事)
13:40 ウェルテル効果を防ぐために ―WHO ガイドラインの紹介
「自殺対策を推進するために 映画制作者と舞台・映像関係者に知って
もらいたい基礎知識」(15 分間)
JSCP
13:55 【事例①】『ももさんと7 人のパパゲーノ』事例紹介+質疑(25 分間) 後藤怜亜 氏(NHK)
14:20

休憩

14:23

【事例②】『空白を満たしなさい』事例紹介+質疑(25 分間)

勝田夏子 氏(NHK)
14:48

パネルディスカッション(10分間)

後藤氏・勝田氏・清水
14:58

閉会の挨拶

清水康之


登壇者の略歴

清水康之(しみず・やすゆき) 

JSCP代表理事。1972年、東京生まれ。1997年、NHKに報道ディレクターとして入局。自死遺児たちを1年がかりで取材し、「お父さん、死なないで ~親が自殺 遺された子どもたち~」(クローズアップ現代)を放送。2004年にNHKを退局し、NPO法人「自殺対策支援センターライフリンク」を設立。「自殺対策基本法」成立の原動力にもなった。2019年、一般社団法人いのち支える自殺対策推進センターを設立。

勝田 夏子 氏(NHK メディア総局 チーフ・プロデューサー)

1992年 NHK入局。96年以降、数々のドラマ番組を手がける。主な演出作品に「下流の宴」、プロデュース作品に大河ドラマ「軍師官兵衛」、連続テレビ小説「半分、青い。」、「ストレンジャー 〜上海の芥川龍之介〜」 、「今ここにある危機とぼくの好感度について」、「空白を満たしなさい」、「仮想儀礼」など。

後藤 怜亜 氏(NHK 大阪放送局 ディレクター)

2010年 NHK入局。2016年より主に福祉番組の制作、希死念慮のある方々との取材を継続的に行う。制作番組に「#8月31日の夜に。」、「わたしはパパゲーノ―死にたい、でも、生きてる人の物語-」、特集ドラマ「ももさんと7人のパパゲーノ」、ろう者と聴者のキャスト・スタッフの協働制作による「手話劇!夏の夜の夢」など。


参考資料:WHOガイドラインについて

『自殺対策を推進するために映画制作者と舞台・映像関係者に知ってもらいたい基礎知識』
世界保健機関(WHO)により、作成された自殺対策に関するガイドラインの中のひとつに「映画制作者と舞台・映像関係者に向けた自殺対策推進のための手引き」があります。
この手引きでは、テレビ番組、映画、ドキュメンタリー、演劇などで自殺や自傷に関する内容の企画・制作を行う者を対象として、実際に起きた自殺・フィクションの自殺を描写する際に「留意すべきこと」などがまとめられています。本勉強会ではこのガイドラインについても解説します。


皆様のご参加を、お待ちしております。


過去の勉強会レポート
【特集】JSCPの「自殺報道」に関する取り組み