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    調査研究推進部 推進員(革新的自殺研究推進プログラム担当):山岡慶子
     一つひとつの事務の先に、誰かの「生き心地のよい未来」があると信じて

【職員インタビュー】
調査研究推進部 推進員(革新的自殺研究推進プログラム担当):山岡慶子
 一つひとつの事務の先に、誰かの「生き心地のよい未来」があると信じて

photo-yamaoka-260303_1.jpg〈プロフィール〉
山岡 慶子(やまおか・けいこ)
群馬県出身。大学院修士課程まで臨床心理学を専攻。大学在学中の2013年、NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」の学生インターンとして、就活生への意識調査に携わったことをきっかけに、自殺対策に継続的に関わるようになる。大学院修了後は、海外留学を経て、一般企業にて障がい者向け就職情報サイトの広報業務などを経験。その後、自殺対策に関連するNPO法人にて総務業務に従事。2020年4月、JSCPに入職。2024年に第一子を出産。

*「推進員」とは :事務に限らずプロジェクトの運営などに関わる幅広い業務を担う職員。そのため、JSCPでは「事務職員」ではなく「推進員」と呼んでいます


――現在担当している業務について、教えてください。
山岡)調査研究推進部で「革新的自殺研究推進プログラム(以下、「革プロ」)」の事務局を担当しています。革プロは、科学的根拠に基づいた自殺総合対策の推進を目指して創設された、公募型の委託研究プログラムです。事務局の役割は、JSCPと外部有識者や研究者、研究機関等との橋渡し役を担い、研究成果を政策や現場へと還元できるよう、プログラムを円滑に運営することです。

具体的な業務としては、研究公募の実施、各種会議や研究報告会の開催に向けた資料作成、外部の研究者や委員の方々へのメール対応など、多岐にわたります。外部へ発出する資料は、不備がないよう、常に正確かつ丁寧な確認を心がけています。

JSCPにはそれぞれの分野で高い専門性を持つ職員が多く在籍しています。私の役割は、そうした職員が本来の業務に専念できるよう、事務作業をできる限り効率化し、スムーズに回る仕組みを作ることだと考えています。最近では生成AIを活用し、さらなる業務の効率化を模索しています。もともと新しいITツールに興味があるので、生成AIをどう活かすか工夫すること自体が楽しくもあります。

――JSCPで働く前は、どんなことをしていましたか?
山岡)大学院の修士課程まで臨床心理学を専攻しました。大学3年生の時には、NPO法人「自殺対策支援センター ライフリンク」の学生インターンに参加し、当時社会問題となっていた「就活自殺」に関する意識調査に携わりました。この時、若者の生きづらさに本気で向き合う大人の存在や、声を上げれば受け止めてくれる社会の存在を知ったことが、現在の活動につながる大きな原体験となっています。

大学院修了後は、1年間のアイルランドへの語学留学を経て、一般企業へ就職しました。「福祉と利益追求は両立できるのか」という問いを抱き、障がい者向けの就職情報サイトを運営する企業で広報として勤務するなどしました。その後、2020年のJSCP設立に際し、推進員として入職しました。

photo-yamaoka-260303_2.jpg

――自殺対策に関わるきっかけは?
山岡)根本にあるのは、私自身の高校時代の経験です。進学校に進んだことで学業についていけなくなり 、学校に行けなくなった時期がありました。当時は「誰も助けてくれない」と孤独を感じていました。しかし同時に、「自分と同じように苦しんでいる人は他にもいるはずだ」という思いが芽生え、それが臨床心理学を志す動機となりました。

学生時代、自殺に関するニュースに触れるたびに「自ら死を選ばざるを得ないほど追い込まれるのは、どれほどのことだろう」と想像し、心を痛めていました。大学3年生になると周囲が企業などでのインターンに参加するようになる中、私はライフリンクでのインターンを選びました。それが、自殺対策との関わりの始まりです。

学生時代に触れた自殺対策の現場では、超人的ともいえる行動力と人一倍強い思いを持つ人たちが身を削るように活動している姿を目の当たりにしました。そのように全身全霊で向き合ってこそ救えるいのちがあると知った時、「自分にはそこまでの覚悟があるのか」と自問自答したことも、正直ありました。しかし、そうした取り組みを事務や運営の面から支えることの必要性を感じ、この道を選びました。

――自殺対策への思いや、今後取り組みたいことは?
山岡)私は、「生き心地のよい社会を創る」という自殺対策の理念に強く共感しています。超人的な行動力を持つ人たちが身を削るように取り組んできたことで、社会が変わってきたという実感があります。でも、特別な誰かだけでなく、私たち一人ひとりが「生き心地のよい社会創り」を少しずつでも意識できたら、何かあった時に「受け止めてもらえる」「受け止められる」社会に近づいていくのだと思います。そういう人が、一人でも増えることを願っています。

私の立場でできることは、まずは日々の業務を誠実に行うことです。例えば、外部の業者の方と接する際も、その方にとってはそれが自殺対策に関わる初めての機会かもしれません。「自殺対策に携わっている人っていい人たちだな」と思ってもらえるような、丁寧で温かいコミュニケーションを大切にしています。

メイン業務である革プロの運営だけでなく、センター内の有志プロジェクトに参加できることもモチベーションに繋がっています。高校時代の体験から、「苦しみを一人で抱え込んでいるこどもや若者の助けになりたい」という思いがあり、これまでに、こども・若者向けの啓発プロジェクト(「いのち支える動画コンテスト2023」)などに参加しました。また、2024年に出産し、産休・育休を経て2025年に復帰しました。フレックスタイム制なので、都合に合わせて始業時間や終業時間を調整できるため働きやすく、こどもの急な発熱などにも、チームの理解のおかげで対応できています。

これからも、一つひとつの事務の先に、誰かの「生き心地のよい未来」があると信じて、働いていきたいと思っています。


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