学校・教育機関向け

中高教職員のためのゲートキーパー研修 動画型教材公開のお知らせ

 JSCPは、中高教職員を対象としたゲートキーパー養成に係る研修プログラムを開発し、独立行政法人教職員支援機構(NITS)の協力のもと、オンデマンド動画配信を実現しました。

 令和5年の小中高生の自殺者数は513名と、令和4年(514名)に次ぐ深刻な状況が続いています。学校教職員においては、こどもたちの身近な存在として、こどものSOSのサインに気づき、寄り添い、適切に支援につなぐ「ゲートキーパー」としての役割がいっそう期待されます。

 こうした背景を受け、これまでJSCPでは、中高教職員向けのゲートキーパー養成に係る研修プログラムを開発し、オンラインまたは対面で自治体等へ研修をご提供してまいりました。一方、講師の数や時間的な制約などから、必ずしもすべての要望に応えることはできませんでした。またやむを得ない理由で当日欠席をした方が後日に研修を受けられないなど、リアルタイム形式による研修開催の限界もありました。

 今回、NITSの協力のもと、JSCPの研修プログラムを、誰もが場所や時間の制約なく、自由に学ぶことができる動画教材とすることができました。ぜひ皆様にご活用のうえ、ご意見をいただき、さらに良いものへとしていく所存です。

研修プログラム

本研修は、希死念慮のある児童生徒からのSOSのサインに気づき、寄り添い、適切な支援に繋ぐためのコツを、ケース・スタディを通して分かりやすく学ぶことができます。なお、研修プログラムは、自殺対策の専門家、小児科専門医、教育の専門家等の知識や経験をもとに開発しました。

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希死念慮のある児童生徒への適切なかかわり方(前編)

【動画時間】約35分

【内容】

  1. 日本のこども・若者の自殺の現状
  2. ゲートキーパーとは
  3. ケース・スタディ(1ケース)
① 自殺のほのめかし
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希死念慮のある児童生徒への適切なかかわり方(後編)

【動画時間】約40分

【内容】

  1. ケース・スタディ(3ケース)
① 友人からの相談
➁ 自傷行為
③ アンケートの罠

 

調査研究へのご協力依頼

本研修プログラムは、開発・公開したばかりで、その有効性については検証段階にあります。
JSCPでは、研修プログラムの有効性および効果測定ツールに係る科学的な検証を目的に調査研究を行っており、協力者を募集しています。研修前後において全3回のアンケート調査に回答いただき、最終調査への回答者には研修のポイントをまとめた資料を進呈します。
こども・若者の自殺対策に資する知見の創出に向け、ご協力をおねがいします。

調査イメージ
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留意点

  • 研究対象者は、日本の中学校・高等学校・中等教育学校で勤務するすべての教職員(職種不問)となり、その他の所属・職業の皆様は対象外となります。ご了承ください。
  • アンケート調査はWebフォームを用いて行うため、初回にメールアドレスをご入力いただきますが、調査票および特典資料の配布以外の目的に使用することはございません。
  • 本研究は、いのち支える自殺対策推進センターの研究倫理審査委員会の承認を得て実施しています。

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